部分矯正
部分矯正とは
部分矯正は、「M.T.M」や「プチ矯正」とも呼ばれ、前歯の少しだけ悪い歯並びの部分をキレイに並べたりするもので、 通常の矯正よりも短期間で治療可能なことと、矯正装置は全ての歯ではなく数本のみにつけること、気になる部分のみの治療可能といった特徴があります。
部分矯正の適応症
部分矯正の適応症は、一般的な全部の歯に行う矯正治療と違いそれほど多くはありません。出っ歯、八重歯、過蓋咬合などは部分矯正は難しい場合が多いです。部分矯正は、犬歯以外の前歯1本〜2本程度の問題のみに対応しているといえます。治療範囲が広い場合には部分治療は難しくなるため通常の矯正治療となります。
すきっ歯
前歯の真ん中が空いているタイプのすきっ歯は部分矯正で治しやすいケースです。
1歯だけ歯並びが悪いケース
1歯だけ歯並びが悪いケースでは、歯を並べるためのスペースためのスペースを確保するために「IPR = ストリッピング」という処置を行ってから治療をします。ストリッピングでは、専用のヤスリのようなものを使用して、歯と歯の間を0.2mm~0.3mmほど削ります。そのことで歯を並べるスペースを確保し、キレイに並べることが出来るようになるのです。
歯を並べるスペースを作る方法には、主に「拡大」「小臼歯抜歯」「後方移動」「ストリッピングで」の4つがあります。ストリッピングは、IPR(Inter Proximal Reduction)ともよび、日本語では「歯冠隣接面切削」といいます。歯と歯が接している部分(隣接面)を片面づつ、0.2mm~0.3mm程度ヤスって少しづつのスペースを確保する処置です。エナメル質を削る量も非常に少ないため、むし歯になりやすくなったり、歯がしみたりといったことはほとんどありません。
矯正料金表
矯正治療は保険適用外の自由診療ですが、費用の総額は、使用装置、治療の難易度・治療期間によって変わります。歯の表側からの全体の矯正の場合、子供さんで片顎44〜55万円、両顎66〜88万円、大人で片顎44〜55万円、両顎77〜88万円です。部分矯正の場合は22〜44万円です。また、観察料が毎月3,300円となります。
表側矯正(子供・片顎) | ||
表側矯正(子供・両顎) | ||
表側矯正(大人・片顎) | ||
表側矯正(大人・両顎) | ||
部分矯正 | ||
観察料 |